フライングディスクの可能性 ~大学生アスリートの挑戦~

スポーツという言葉を聞いて、いくつの競技を頭に浮かべることができるか。
3年後の2020年に開催される東京五輪においても、野球/ソフトボール、空手、スケートボード、スポーツクライミング、サーフィンの5競技が新種目として追加されるが、この全ての競技の概要やルールを国民全員が把握されているとは考え難い。
日本でも多くのスポーツがプロからアマチュアまで行われているが、知られていないスポーツも多く存在する。

その中の一つとしてフライングディスクが挙げられる。
一般的にはフリスビーと呼ばれるが、その名は登録商標となっているため、プラスティック製ディスクと11種目を総称する一般名称「フライングディスク」が1984年制定された。
フライングディスク競技の中でも12種目(世界公認11種目+日本公認1種目)と多くの種目が存在する。(一般社団法人日本フライングディスク協会より)

今回は12種目のうちのひとつであるアルティメットについて取り上げる。

私がアルティメットに出会ったのは、2年前の2月に近大フライングディスク部のトレーナーとして活動し始めたことがきっかけである。

アルティメットとは、指定されたフィールド内でパスを繋ぎ、ゴールエリアにてディスクを掴むことで得点を得ることのできるスポーツである。
バスケットボールとアメリカンフットボールを組み合わせたようなスポーツ。
それが、私が初めてアルティメットに出会ったときの印象である。
試合時間やルールが大会によって異なる、審判が存在しないといった点は始め正直理解できなかったがそれもアルティメットならではの面白いところである。

大会になると1試合平均1時間の試合を1日で3~4試合行う。
競技を見てもらうとわかるがコンタクトがないものの、投げる・捕る・ダッシュ・ストップ・ジャンプ・切り替えし・スライディングと多くの動きが組み合わされる非常に激しいスポーツである。
そのような多様なプレーを行いながら戦術の組み立てやセルフジャッジを行う頭脳も必要であることから、フィジカルやメンタルを始め多くのスキルを兼ね備えたまさに究極(アルティメット)のスポーツである。

今日の午前中、私のトレーナーとしての活動先である近大フライングディスク部のアルティメット教室に参加してきた。
選手たちは大会で結果を残すために、日々練習に励んでいるだけでなく、アルティメット・フライングディスクの普及活動にも取り組んでいる。
今日のアルティメット教室はその活動の1つである。
親、子ども合わせ20名程の参加者がアルティメットに触れた。

真っ直ぐ投げることが意外と難しいディスクを、投げ方から丁寧に指導する選手。

親、子ども問わず初めてのアルティメットに全力で取り組む。

現在ではまだ認知度が高くないフライングディスクであるが、アメリカではプロリーグも存在するレベルである。
日本においてもアメリカと同じようにフライングディスクを浸透させるため、選手自身が自分たちのスポーツを普及させる活動を行っていることは本当に素晴らしいことである。
アルティメットに関わり、このような選手たちの姿を目の当たりにしたからこそ、今後注目を浴びるスポーツであると確信している。
その為にも私自身フライングディスクに対してさらに力を注いでいきたい。

金子 東誠
パーソナルトレーナー兼鍼灸師。 トレーナーの世界に入り、自分の理想と現実のギャップを強く感じ、トレーナー・治療家・アスリートとスポーツに関わる方にとって幸せな環境づくりに力を入れている。またトレーナーとして、身体・心・経済の健康を支える。